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​なぜ負けたのか説明してください。​

 勝負は時の運 という言葉を耳にしますが、勝つ人は勝つべくして勝っており、負ける人は負けるべくして負けております。したがって、勝敗の分かれ道にはきちんとした理由があり、確固たる原因があるのです。特にご自身の勝敗についてはきちんと理解しておくことが大切です。

 なかでも敗因については、しっかりと原因を追究しておかなければ次も同じ過ちを犯してしまうのです。しかし、人は自分の弱さについて直視する事を嫌う性質がある為、なかなかその事実と向き合う事をしません。ましてや、その原因がメンタル(精神)的な場合、日本人としてのDNAが邪魔をするのか、はたまたプライドが許さないのか簡単に認めようとはしません。

 例えば、「君はメンタルが弱いから負けたんだよ」と第三者から言われたら、ムッとするのは間違いなしでしょう。

 どうしても日本の場合は、「メンタルが弱い=いくじのない弱虫」というレッテルを貼られる傾向があるのですが、その辺の誤解から解いていきたいと思います。

 

​歩くことさえ不可能に!

人はメンタルが不安定な状況に置かれると、普段から無意識に行っている簡単な事さえ困難になります。

例えば、床に置いてある幅30cm程度の板の上を歩くのは、とても簡単な事ですよね。

しかし、その板が超高層ビル間の最上階に架けられた板だった場合はどうでしょう?

渡り歩くどころか、一歩踏み出す事さえ困難です。

他の例でいえば、友人や家族へ最近気になったニュースなどを話すのは簡単ですよね。

しかし、面接官や大勢の人前で話すのはどうでしょう?

事前に文面を用意して何度練習しても、ちょっとした予想外な展開が起きたとたんに、頭の中が真っ白になってしまう事さえあります。

このように、人はメンタルの状況(心境)が変化するだけで、行動が大きく変わってしまう性質があるのです。

それは決して「いくじなし」などの分類ではなく、人として当たり前の結果であり恥じる事はありません。

その証拠として、何にも動じない人を「図太い」「無神経」など揶揄する言葉があるので安心してください!

​そうだ! 逃げよう!!

メンタルの状況が変化する状況は多々ありますが、その中でも決まって大事な場面になると現れる症状がありますよね。

そう、「緊張」です。

大切なテスト、試合、好きな人への告白など、自分にとって大切だと思えば思うほど、その緊張の度合いは高まります。 ましてや、それが失敗する事は絶対に許されない状況だと、緊張の度合いは計り知れないものになりますよね。 

はたしてこの緊張とはいったい、何をするために人間に備わった機能なのでしょうか?

 

大事な場面で失敗させる為? 命の危険があるときに誤った判断をさせる為?

まさか、そんな事はありませんよね。 

緊張とは人の本能にある自己保存の一つで、自分の命を最優先に行動するよう潜在意識へインプットされたプログラムなのです。

では、緊張する事がなぜ命を最優先にする事に繋がるのか、緊張の意味とメカニズムについてご説明いたします。

命を最優先にするとは「戦わず逃げる事」です。戦いにはリスクがあるので出来る限り避けるのが自然の摂理です。 瞬時に状況を判断して素早く逃げる事が最善で、この時に必要とされるのが、沢山の血液と酸素です。​血液と酸素は人の脳と身体を動かす為に必要不可欠な成分であり、それらの量は脳や身体の運動量と比例して必要になります。

緊張して鼓動が大きくなるのは一度に沢山の血液を全身に送る為であり、鼓動が早くなるのは血液の流れを早くする事によって、素早い判断と俊敏な動きをする為の準備なのです。

 勘違いして欲しくないのは、逃げる為だけに血液と酸素を身体に送っているのではないという事です。

 勿論、逃げれるのであればそれに越したことはないと思いますが、戦わなければ命を守れない場合も出てきます。戦う時にも瞬時な判断や俊敏な動きは必要不可欠になりますので、多くの血液と酸素は必要になります。 

 

したがって、言い方を変えれば「緊張」とは「戦う為の準備」とも言えるのです。

 

一番大切にしているものなのに・・・

心技体という日本語がありますが、殆どの日本人は普段、「技」と「体」のトレーニングしか行いません。

「心」とは日本人が一番大切にしている事だと思うのですが、あまりにも大切にし過ぎて、そこをトレーニングするのは、どこか神の領域に踏み入れるといった事と勘違いしているのではないでしょうか?

「心技体」という言葉が出来たころは医学や科学も、現在のような発展を遂げてなかったために、そのような捉え方をしていても仕方なかったと思いますが、現在は「心」にもトレーニング(メンタルトレーニング)する事が必要であり、それによって結果が大きく変わるという事が、しっかりと判明しております。

しかし、今でも日本の指導者は「心」に関しては、血の滲むような努力によって自然と備わると、どこかスピリチュアルのように捉えている人が多いです。

確かに血の滲むような練習で備わる心もあり、そのような心も必要だと個人的には思います。 ですが、そのような練習で見に就くのは、技の制度、スタミナ、筋力、辛くても続ける精神などであり、本番に役立つ心はあまり育ちません。

例えば格闘技において、どんなに怖い指導者に毎日厳しい練習をしてもらっても、試合相手を怖いと思う人は、心のトレーニングをしなければいつまでたっても怖いのです。 

ライバルに差をつけるならメンタルトレーニング

なぜ日本国内にてメンタルトレーニングが普及しないのか?それほどまでに効果があるのであれば、もっと多く取り入れられてもおかしくないではないか? とお考えの方へご説明させていただきます。

他のページでも書いておりますが、日本へメンタルトレーニングが来たのは今から約30年ほど前ですので、現在の40~50歳程度の指導者だと、本人が現役の頃は殆ど聞いた事もないトレーニングの一つになります。 そして、日本の指導者の多くはプライドが高く、人の意見を嫌います。 よって、あまり聞いた事も試したこともないトレーニングを行う暇があれば、1本でも多く走らせたり、筋トレでもした方がましだと思っているからです。

なぜ私は「日本は」と、限定しているのかというと、今現在、ご覧になられているこのホームページは、どこの国からアクセスしているのか分かるように設定しております。 私は語学力が乏しいのでホームページの表記は日本語のみですが、このホームページへアクセスしている外国人は、日本人の5倍です。(検索ワードにsportsmentaltorainigの文字を入れている為だと思います。)それだけ、外国ではメンタルトレーニングがポピュラーなトレーニングになっているのです。

残念ながらそれだけ日本は世界に比べると遅れている現状なのです。

​ですが、この事実を知る事が出来た貴方は、私でなくても良いのでメンタルトレーニングを習い、心のトレーニングをする事を強くお勧めします。 

 

そうすれば、今までとは違った世界を見る事が可能になります。

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